<塾長ブログvol.273>宮崎県立高校入試について考える‼自己推薦型入試3年目の課題☆彡

2024-03-01
こんにちは!
塾長ブログです(^^)/

2日連続投稿の2日目になりました✨
今回は「宮崎県立高校入試について考える‼
自己推薦型入試3年目の課題☆彡」という
ことでまとめてみます。

昨日のブログでは宮崎県立高校一般入試の
志願状況から、各高校の合格ラインを予測
していきました。

ちょうど中学2年生は1月実施の地区実力テ
ストの結果が返却されるタイミングという
ことで、今の得点で志望校にどのくらい足
りないのか、どの高校なら合格可能な位置
にいるのかを考えるいい機会になったので
はないでしょうか?

受験生以外の皆さんにも、ぜひこの機会に
自分の実力や志望校、将来のことを考えて
みてほしいと思います!
疑問や質問はお気軽にソクラ各校まで✨
お子さんの状況に合わせたアドバイスやご
提案をさせていただきます!

さて前置きが長くなりましたが、本日の本
題に入りたいと思います☆彡

まずは前回もご紹介した主な宮崎県立高校
の志願状況推移をご確認ください(◎_◎;)




宮崎県立高校一般入試では、願書受付後に
一度志願状況が発表されます。
その状況を見て1度だけ志願変更を行うこ
とができます。
毎年行われる志願変更ですが、私は今年の
この表を見て「アレ?何かオカシクナイ?」
と思ったのでした(゚Д゚)ノ

志願変更ですから、志願者が志願先を変更
しているはずです。
つまり全体として±0であるはずなのに、
今年は明らかに減ってるよな(;^_^A

ということで令和6年度入試の全日制志願
者が、志願変更でどうなったのか比較して
みました!

 
志願変更前
 
志願変更後
令和6年度
3,245人
3,190人
▲55名

宮崎県全体で55名の減少です!

調べてみると、2/28(水)の報道発表で次の
ような記事がありました。

『学校、学科の志願変更は26、27日に受け
付け、他校への変更が39人、同一校内での
学科・コース変更は20人、志願取り消しは
55名で、いずれも全日制だった。』

この55名は志願取り消し(;゚Д゚)

昨年、その前はどうだったのでしょうか?
令和3年度まで調べてみました✨




4年間の比較をまとめました。

残念ながら昨年比5.5倍の志願取り消しが
起こっています(゚д゚)!

表にも書き加えていますが、
令和3年度までは学校推薦型入試でした。
中学校の校長先生の推薦をもらえた生徒が
学校推薦入試を受けることができる時代。
推薦入試に価値がありました。

令和4年度より自己推薦型入試に変わりま
した。
この年はスポーツ推薦は自己推薦型入試の
定員に含まれていて、一般入試の定員を圧
迫することはありませんでした。
また、制度変更の初年度ということもあり、
自己推薦入試を受けない生徒もいました。

令和5年度になると自己推薦型を受験する
生徒が増えてきました。
また、スポーツ推薦の定員が自己推薦型と
別に設けられるようになり、内定者を上乗
せして良いことになりました。
この変更も初年度ということで認知度が低
く、一般入試への影響は少なかったと考え
られます。

そして令和6年度。
自己推薦型入試は学科試験の負担が少なく
先に合格をもらえる入試ということで、
定着してきたと思います。

しかし、今年度は出願取り消しが55名も出
てしまった。
ここには様々な背景があると思います。


➀受けやすい入試⇒一般入試の流れ

自己推薦型入試は「受けやすい入試」にな
っています。
学科試験は最大3教科ですし、入試自体が
1日で完結します。

一方で一般入試は5教科の学科試験に面接
もあり、2日間にわたる大きな入試です。
しかもほとんどの生徒が推薦入試で一度
『不合格』を受けている状況💦

近年不登校の子どもが増えていますが、
子どもたちのメンタルはそんなに強くあり
ません。
不合格を受けてメンタル立て直せず、一般
入試を辞退するケースは十分考えられます。


➁推薦入試の定員増加の影響

自己推薦型入試になってから、宮崎市内の
実業系高校は定員の50%が自己推薦型入試
の定員になりました。
令和6年度からは進学系高校でも自己推薦型
入試の定員が40%という高校も出てきてい
ます。
これに高校によってはスポーツ推薦入試の
定員が上乗せされます。
一般入試の定員がどんどん狭くなっていて
受験する生徒からみるとハードルが上がっ
ている印象があると思います。


以上のような状況から、県立高校の出願取
り消しが今後どうなっていくのか?

これは注目していく必要があると私は思い
ます。
また、根本的に入試制度を見直す時期に来
ているようにも感じます。

例えばこんな入試制度はどうでしょう?

2月末に「宮崎県立高校共通テスト」を実
施します。
その後、高校の裁量で次の3方式から受験
方式を選択して実施します。

◯学力重視型選抜…共通テストの結果で合
否を判断する。
◯バランス型選抜…共通テストの結果と学
校独自の試験を総合して合否を判断する。
◯特色型選抜…学校独自の試験のみで合否
を判断する。

いかがでしょうか?
実施にはいろいろとハードルはあると思い
ますが、学力試験を先に持ってくることで、
受験生のメンタルのピークをそこに集中す
ることができるのではないでしょうか?

今回は令和6年度宮崎県立高校一般入試の
志願変更の状況から、自己推薦型入試3年
目の課題ということで深堀してみました。

私の勝手な意見?想像?が含まれています
ので、その点はご容赦ください(^-^;


以上、今週の塾長ブログでした(^^)/~~~


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