<塾長ブログvol.327>久しぶりのNHKインタビュー☆彡実業系高校倍率増加の背景を分析✨
2025-02-28こんにちは!
塾長ブログです(^^)/
今回は「久しぶりのNHKインタビュー☆彡
実業系高校倍率増加の背景を分析✨」と
いうことでまとめていきます!
放送をご覧になったみなさん、ありがとう
ございます。
3年ぶりのNHKインタビューでした。
NHKの記者さんとは30分程度、いろいろな
お話をさせていただきました。
さすがの編集で感謝です✨
今回はインタビューで伝えたかったことを
改めて公開したいと思います。
まずは現在の子どもを取り巻く状況を確認
したいと思います。
コロナ禍を経て、状況はどんどん変化して
います!

まず新型コロナの感染拡大により、全国で
学校が一斉休校になりました。
この瞬間から学校は「行かなくてはいけな
いもの」から「無理をしなくてもいいもの」
に変わりました。
コロナから命を守るために仕方がなかった
ところもありますが、大人が「無理しなく
ていいよ」「頑張らなくていいよ」と言い
続けた結果、子どもたちは「無理をしない
子」になってしまったと言えるのではない
でしょうか?
この流れは現在の不登校増加にもつながっ
ているのではないかと、私は考えています。
また、オンライン授業が行われるようにな
り、ICT教育の発達がものすごい勢いで進
みました。
その結果、いわゆる「学びの多様化」が起
こったと思います。
文科省も子どもが自発的に学ぶように授業
形態の変化を求めています。
最近流行りの「自由進度学習」がその一つ
です。
テーマを決めて自ら考えた手法で学ぶ。
先生に聞いても良い。
友達と相談しても良い。
ICTで学んでも良い。
自由進度学習は、自分のことを自分で決め
て自分のペースで学習する方法です。
自主性を重んじることで満足度は高まると
思います。
しかし到達度に個人差が出やすく、学力差
がつきやすい授業になると思います。
「無理しなくて良い」と言われて「自由進
度学習」を行った子どもたちは、伸びしろ
を生かせないまま成長していくのではない
かと心配になります。
進路選択も多様化してきました。
宮崎県立高校、私立高校、都城高専などが
中心だった選択肢に通信制高校が加わって
います。
この点は以前のブログで紹介しています。
ご興味のある方はコチラでご確認ください。
こういった状況から「子どもの状況に合わ
せて教育の選択が可能になった」と考えら
れる反面、「自己責任を問われる環境」で
あることも知っておく必要があります。
ではなぜこれまでとは異なる倍率状況にな
ってきたのか?
その点について深掘りしていきます。

まず進学系高校です。
「進学系高校は宿題が多くて詰め込み式の
勉強をさせられる。
そんなに勉強させられるのはイヤだな💦
それなら自分に合った別の学校を選ぼう!」
学びの多様化により、詰め込み式の学校が
避けられる傾向が出ていると思います。
また大学入試の変化と多様化も影響してい
ます。
大学入学共通テストは今年度から情報Ⅰが
加わり、6教科8科目に負担が増えました。
「一般入試は大変💦」
そういった考えはこれからも増えます。
そして推薦入試や総合型選抜の入試が定員
の半数を占める大学入試。
この形式の入試は基本的に年内に合否が出
るものが多いので、先に決まって有利に進
めたい気持ちも出てきます。
「進学系高校で下位に沈むなら、実業系高
校で上位に入って、推薦入試で進学した方
が効率的」
中学校まで無理しない環境で育った子ども
たちの一部は、こういった考え方で進学系
高校を避けている可能性があります。
ただし、例えば宮崎商業なら基本的には経
済学部や商学部に方向性が決まる点はデメ
リットとしてありますが…。
県立高校の推薦入試制度の弊害もあると思
います。
進学系の推薦入試は高倍率です。
中には私立高校入試で特待生になっている
お子さんもいます。
そういった子が「不合格」になったとき、
メンタルも落ち、「もう私立高校にしよう
かな」となってしまう。
一部ですがそういうお子さんもいます。

続いて実業系高校です。
まず自己推薦型入試とスポーツ推薦入試。
この2つで定員の50%を超えている学科が
あります。
宮崎工業(電気)は自己推薦とスポーツ推
薦で28名の内定者を出しました。
一般入試定員はわずか12名です。
志願者が14名なので倍率は1.17倍に留ま
っていますが、少し志願者が増えれば高倍
率になります。
これは制度の問題なので仕方ない部分だと
思います。
また「まだやりたいことも決まってないし」
ということで「迷ったら普通科」
この流れに変化が出ているのも感じます。
実業系高校なら資格を取りながら勉強も部
活動もがんばることで、就職でも進学でも
再度選ぶことができる。
普通科なら就職の選択肢は厳しいので、進
学しかない。
進路選択の考え方の変化だと思います。
もちろん物価高の影響も当然あります。
なんだかんだ私立高校はお金がかかります。
元々実業系を目指していたお子さんは、私
立専願にするか、県立実業系にチャレンジ
するかの選択ですから、今の経済状況なら
県立実業系にチャレンジするお子さんが増
えるのは当然だと思います。
いかがでしょうか?
長文になりました。
「学力がすべてではなくなった」というご
意見をいただくこともあります。
しかし何かを判断するときのベースになる
のは、やはり知識と経験です。
学力を高めることは学び方を知ることでも
あります。
高校生までの大切な学びの時期にきちんと
学ぶこと。
学び方を身につけることがその先の未来を
創っていくと思います。
以上、今週の塾長ブログでした(^^)/~~~
今後とも個別指導スクールSOCRAをよ
ろしくお願いします!
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